Mic Sejaの小型高性能車シリーズ第19弾:Fiat X1/9 2021-12-01公開版
2021.12.1
Mic Sejaの小型高性能車シリーズ第19弾:Fiat X1/9
<Fiat X1/9>
1973年といえば第一次オイルショック。明日はどうなるのかと心配しながらも、日本は高度成長期へ。そんな街中をシルバーのFiat X1/9がオーディオで有名なJBLのステッカーをリアウンドウに貼り付けておしゃれに走っていたのを見たことが思い出されます。
<Fiat X1/9概要>
「モーターファン‘73世界オートレビュウ」では以下のように説明していました。
*好調の128のコンポーネントを利用した、ポルシェのタルガ・タイプの二座スポーティ・モデル。ロールバー兼用のリア・クオーター・パネル部分を残して、屋根は取り外せる。横置き直四、SOHC1290ccエンジンはミッドシップに置かれ後輪を駆動する。出力は75ps/6000rpmと128クーペ1300と同じだが、トルクは9.9kgm・3400rpmと高い。ボディはベルトーネ製で全輪ストラット/コイル独立懸架、ブレーキも四輪ディスク。ホィールベース2203mm、全長3830mm、車重880kgで最高速は170km/h以上。
<ベースとなったFiat128クーペ>
<Fiat X1/9>
第16弾のヨタハチ編で述べましたが三角形のリアクオーターパネルでロングノーズのフロントと比較的短いリアボデーのバランスを取らせる手法はX1/9でも確認できますね!最もヨタハチが“丸み”に対し、X1/9は”平面”になっていますが。
ラリー・モンテカルロ・クラシックで見かけたFiatX1/9。
最後にFiat X1/9をじっくりと見ることができたのは麻布一番町にあったガレージイタリアのショールーム。ベルトーネ仕様の綺麗な個体でした。
<同じ様なコンセプトの他のモデル達>
*トヨタMR2
約十年後に続くのがトヨタMR2、1984年から1989年まで生産されていました。X1/9に似ないように懸命に頑張った?後期のスーパーチャージャーモデルとかよくできた車でした。この後継のSW20型の前期モデルは「プロドライバーでないと操れない」と言われたモデルでしたね!
*MG F
さらに十年後の1995年に売り出されたのがMGFです。MGブランドそのものが中国資本に変わった後にも生産され続けたモデルです。中国車になってしまった経緯とか、水漏れする幌とかなんとなくイメージがわかない車でした。
*もう少し広げると Lotus Europe、 Porsche914、 マトラM530などが出てきます。更に少し広げればいろいろなモデルが浮かんできます。
マトラM530はとんでもなく仏車で、一度乗ってみたい車です。
<Fiat X1/9とトヨタMR2比較>
*上側がMR2、下側がX1/9で、できるだけ同じ縮尺になるようにコピペしてみました。。
*それを重ねてみると!黄色に塗ったところがX1/9。排気ガス基準と安全基準が違うのでエンコパ周りはMR2が一回り大きいみたいですが、運転席周りのスペースなどほとんど一致しているように見えますね!車重を見てみるとX1/9が880kg、対してMR2は960㎏~1120kg。10年の差が透けて見える比較ですね。
<コメントなど>
思い出すに当時の車は「電子制御なしで、非力を腕でカバーする(カバーできる)」ものでした。500PS~1000PSもよいですが、当時は現代よりスポーツしていた気がしますね!
<本稿完>
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