Mic Sejaの小型高性能車シリーズ第15弾:Fiat850Coupe 2021-08-08公開版
2021.8.8
Mic Sejaの小型高性能車シリーズ第15弾:Fiat850Coupe
<高性能・高級車のタッチを大衆車へ>
1960年代後半、高性能車と言えばフェラーリやアルファロメオ。カロツェリアでオートクチュールされた美しいスタイリングにあこがれたものです。
<そんな高級車のスタイリングの特徴:フェンダーの峰とヘッドライト>
運転席から前に突き出すフェンダーの峰と前向きに鎮座する強さの象徴のヘッドランプ類。これはフェラーリ250GTO。
<高級車スタイリングの特徴:コーダトロンカ>
空気抵抗を減らす目的でカム博士の提唱で始まったカムテール、これも高級高速車の特徴、これはアルファロメオTZ。
<スタイリングの特徴を大衆車へ:フィアット850クーペ>
1965年に発表されたフィアット850クーペ、大衆車フィアット850ベルリネッタのプラットフォームにフロントとコーダトロンカのエッセンスを盛り込んだ!
当時の日本はモータリゼーション開始期、自動車各社は色々な商品を出し始めましたが、デザインは今一、そんな目でフィアット850クーペにお目にかかった時の衝撃、まさに「おしゃれ」そのものでした。
*色違いもどうぞ
*ステアリングホィールこそ樹脂製だが、室内も高級高性能車の標準を再現。
*エンジンはRR配置、それにしてもいかにも排気効率を考えたようなエキゾーストパイプ。地面が見える!
<フィアット850クーペの仕様>
全長:3,608mm、全幅:1,500mm、全高:1,300mm、ホィールベース:2,027mm、車重:730kg
フロント:ウィッシュボーン+リーフ、リア:セミトレーニングアーム+コイル
エンジン:843cc 46.6ps、6.1kgm ⇒ 903cc、52ps、6.6kgm
4速M/T、フロント:ディスク、リアv:ドラム
*下のカタログ写真は1968年フェイスリフト後の903cc850スポルト・クーペ版
<フィアット850バリエーション>
フィアット600の後継として1964年に発売されたセダン(ベルリーナ)を基本に、前出の高級車タッチを振りかけたのがハッチバック(クーペ)1965年、さらにかの有名なジョルジェント・ジウジアーロのスタイリングによる2ドア(スパイダー)1965年、ワンボックス(ファミリア―レ)の4姉妹。当然高性能のアバルト仕様もセダンには存在。
<フィアット850スパイダー>
フィアット850スパイダーは別の機会にテスチュードと比べて論じたいと思います。
<Mic Sejaの独り言>
当時の雑誌記事によると最高速度は135km/h!100マイル/hが高性能車のベンチマークであった時代に大衆車で最高速135km/hは十分に速かったんですね!
いくら電子機器が発達したからと言って最高速400km/hなんて車が出現した現代は恐ろしい!?
<本稿完>
最近の投稿
- Mic Sejaの小型高性能車シリーズ特06弾:2024年 GRMNヤリス
- Mic Sejaの小型高性能車シリーズ特05弾:1975年 Porsche 911
- Mic Sejaの小型高性能車シリーズ第42弾:Jaguar Eタイプ
- Mic Sejaの小型高性能車シリーズ第41弾:トヨタ パブリカ
- Mic Seaの小型高性能車シリーズ第40弾 : Renault Cing ルノー・サンク
- Mic Sejaの小型高性能車シリーズ第39弾:トヨタ1600GT
- Mic Sejaの小型高性能車シリーズ第38弾 : BMW700LSクーペ
- Mic Sejaの小型高性能車シリーズ第37弾:マツダB360トラック
- Mic Sejaの小型高性能車シリーズ第36弾 : Citroen 2CV
- Mic Sejaの小型高性能車シリーズ第35弾:三菱A140ランサーGSR 2023-01-21公開版