Mic Sejaの小型高性能車シリーズ第13弾:De Tomaso Vallelunga 2021-06-04公開版
2021.6.4
Mic Sejaの小型高性能車シリーズ第13弾:De Tomaso Vallelunga
<最もそそられる自動車>
ちょっと古い小型高性能車大好きの吾輩Mic Sejaにとって今まで出会った車の中で「最もそそられる」車がデ・トマソのヴァレルンガです。
中学校当時、自動車遊び人追求人生を始めたばかりの小生Mic Sejaは朝日新聞社の発行する世界の自動車を毎日眺めておりました。まだ自家用車が稀有な時代、実際にお目にかかれるなんて奇跡は無く、世界の自動車の各ページに乗っている写真と説明・スペックリストで想像するのがせいぜいでした。スーパーカー・ブームよりずっと昔の話ですね。
そんな車たちの中で特別に目を引いたのが1966年版のデ・トマソ・ヴァレルンガ。ミッドシップ・1500ccツインウエーバーエンジン・四輪ディスクブレーキ・四輪独立懸架・カロツェリア・ギアのデザイン・車重640kgと「小さな高性能車」大好き人間向けの魅惑の塊でした。
<ヴェラルンガの構成>
Wikipediaによれば:
― 販売期間 1964年から1968年
― 乗車定員 2名
― ボディタイプ ツードアクーペ
― OHV直列4気筒ガソリン1498cc ミッドシップMR
ー 前輪 ダブルウィッシュボーン コイル、 後輪ダブルトレーリングアーム コイル
― LWH 3870㎜ 1590㎜ 1050㎜
― WB 2315㎜
― 車両重量 640kg
― 最高速度208km/h
― 生産台数 53台
<モンタレー自動車ウィークのGoodings&Companyオークションでのヴェラルンガ>
*リアの巨大なガラスがそのまま前方を軸に開きます。わざとらしくエンジンを覗かせるようなギミックはありません。このパッケージトレイの前側には荷物の滑り止めバーが配されており、ラッゲージスペースとして考えられているようです。
。
*ウッドリム・ステアリング・ホィールににガンメーター、イタリアGTのスタンダード。当時はこれらとクーペボディとツインカム、ディスクブレーキ・セパレートシートで普通のセダンをGTに仕立て直しているのが流行っていましたが、ヴェラルンガは本物です!
*フレームの構成がわかるショット角パイプのスペースフレームですね。
*当時のイタリアGTの定番、ピレリ・チンチラート。
*リアから覗くエキパイ、この頃から二本出しは高性能の証!
*リアパッケージトレイ、この下にフォードL4が。
*シート、この頃は本革よりビニールシートが好まれた?!
*バックパネルの社名マーク
*ボンネットのデトマソマーク
*フェンダーのギアのマーク
<トム俣野と彼のヴェラルンガ>
1997年のモンタレー・カー・ウィークのコンコース・イタリアーノに出場したトム俣野。自動車デザイナーとしてマツダなどのデザインに関った後、現在は米国アカデミーオブアートユニバーシティの工業デザイン学科の学科長をやってみえるはず。一時カーグラフィック(だったと記憶しています)などに寄稿しヴェラルンガ所有記を載せてみえました。(写真右の御仁がトム俣野)
<本稿完>
最近の投稿
- Mic Sejaの小型高性能車シリーズ特06弾:2024年 GRMNヤリス
- Mic Sejaの小型高性能車シリーズ特05弾:1975年 Porsche 911
- Mic Sejaの小型高性能車シリーズ第42弾:Jaguar Eタイプ
- Mic Sejaの小型高性能車シリーズ第41弾:トヨタ パブリカ
- Mic Seaの小型高性能車シリーズ第40弾 : Renault Cing ルノー・サンク
- Mic Sejaの小型高性能車シリーズ第39弾:トヨタ1600GT
- Mic Sejaの小型高性能車シリーズ第38弾 : BMW700LSクーペ
- Mic Sejaの小型高性能車シリーズ第37弾:マツダB360トラック
- Mic Sejaの小型高性能車シリーズ第36弾 : Citroen 2CV
- Mic Sejaの小型高性能車シリーズ第35弾:三菱A140ランサーGSR 2023-01-21公開版