Mic Sejaの小型高性能車シリーズ第8弾:Lotus Elite:ロール姿勢が格好いい 2021-02-03公開版
2021.2.3
Mic Seajの小型高性能車シリーズ第8弾:Lotus Elite:ロール姿勢が格好いい
<60年前の道玄坂にて>
今から約60年前、渋谷の道玄坂のとあるレストランの窓から外を眺めていると、緑色のロータスエランがUターン。前輪内側のホィールが持ち上がり、それでも未だ地面を離さない!これが本当のサスペンションとえらく感じ入った記憶があります。思えば芙蓉貿易が輸入した本田宗一郎・博俊父子のエリートではなかったか?
ロードローラーの如き極太タイヤを押し付けトレッドのどこかが地面に引っかかってくれと言うような今どきの車とは違い、当時はF1(写真はLotus25の例)でも細いタイヤのトレッド全体を地面に喰いつかせて話さない様にするサスペンションが当たり前でした。
現代の車でもBMWのi3は抵抗軽減の為、幅の狭いタイヤを使っています。狭いタイヤでもグリップを確保すべく径を大きくして使っています。
極太タイヤは見た目に格好がいいのですが、地面にトレッドを均一に当てるのは難しいようで内側が片べりするモデルが多いようです。一本十万円以上するタイヤが2万キロくらいで使えなくなる!極太ゆえに重いし、キャンバー変化を押さえるために固めのばねを使うのでボディー剛性も高めていかなければいけなくなる、すると重量が増えもっと広いタイヤが欲しくなる「極太タイヤ」悪循環ですね。
<地面が近い ロータス エリート>Standard Lotus Elan
1957年ロンドンショーでデビュー。 全FRPモノコックにコベントリィ・クライマックス エンジン、開発コードはType14。
*FRPが世に出て間がない時期に全FRPモノコックにチャレンジ、フロアのシルのFRPの厚さは10cm以上だとか。
*エンジンは有名なコベントリー・クライマックス。4万キロくらいでオーバーホールが必要だったとか!
*In Line4気筒、SOHC1216cc、76馬力 4M/T
*前 独立ウィッシュボーン コイル、後 独立チャップマンストラット ラジアスロッド コイル
*全長:3660mm、全高:1170mm、全幅:1470mm、ホィールベース:2235㎜、車両重量:585kg
極太タイヤに毒されて現代のスーパーカーはどんどん車幅が広くなり2m超えがざら! 確かに速いけれど「地面も遠い」。 第一その辺の道路では幅いっぱいでレーシングラインもままならないではないですか! エリートとか、同じ年に発売されたロータス・セブンとかに乗ると如何に「地面が近い」かが実感できますよ。 それに比べてエリートの小さい事!
↓英国ナショナル・モーター・ミュージアムにて
↓トヨタ自動車博物館にて(一部他所)
<レーシング ロータス エリート>Racing Lotus Elan
ルマン24時間に出るなど当時もレースに大活躍、今でも「ハッとする」程いい感じの英国クラシック。イタリア車とは違ったいい雰囲気。やっぱり私は英国党。
↓レースレトロ会場で
Paul Matthyショールーム前で
↓ペブルビーチ・ラグナセカにて
<オークション情報> 2017年当時の開始価格6万ポンド(約840万円)
*多分 現在は二倍くらい!かしら。
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