Mic Sejaの小型高性能車シリーズ第42弾:Jaguar Eタイプ
2024.4.7
Mic Sejaの小型高性能車シリーズ第42弾:Jaguar Eタイプ
<世界で一番美しいロングノーズ・ショートデッキ>
世界で一番美しいと言われるジャガーEタイプ、横から眺める限り典型的なロングノーズ・ショートデッキ、実に安定感と高性能を絵にかいたようなスタイリング。クロームの細いバンパー。自動車が安全・環境規制に毒される(?)直前の素直な高性能車!今でも十分に通用する芳醇なスタイリング!
<内股>
横から見た時の美ボデーに見とれつつ前に回って見てみると、とんでもなく「内股」!もともとフロント・トレッドが狭いうえに、当時の常で大径・幅狭タイヤと合わせ何とも古臭く感じられること発見! 同じ50年代のポルシェ356preAあたりも内股でした。
<そう言えば1950年代以前の車はポジキャンだった>
一説には空気抵抗を減らす為、でも兄弟のCタイプ・レーシングカーでもEタイプ程の内股にはなっていないので空気抵抗説は弱そう!そう言えば当時のレーシングカーはキャンバーがポジティブ、コーナリングも四輪ドリフト/スライド状態で走っていました。当時のタイヤで前後のバランスをとって走らせるにはフロント側が勝ってしまうので、意図的にフロントのグリップを落としていたとか聞いたことがあります。
<時代によるフロント・トレッドの変化>
多分当時のバイアスタイヤの性能に合わせた設計だったのでしょう。それが証拠に、発売から10年くらい遅れて造られたレース用のライト・ウエートEタイプではトレッドが拡大され、最新のEagle E-Type社のEタイプのレストモッド車ではさらにトレッドが広がり、現代のハイグリップ・ラジアルタイヤと併せて現代的なグリップ走行する様に躾け直されています。
*写真奥:オリジナルSeries1
*写真中:1960年頃のLight Weight
*写真前:最近のEagle E-Type社のレストモッド版
<多分タイヤの進歩>
*奥:オリジナルSeries1:内また・ドリフト/スライド気味
*中:1960年頃のLight Weight:だいぶトレッド拡大・アンダーステア状態
*前:最近のEagle E-Type社のレストモッド版:現代風なグリップ走行
<歴代Eタイプの主要諸元比較>
直列6気筒3.8リッターから、どう4.2リッターを経て5.3リッターV型12気筒まで、1から3までの3シリーズに大別されるEタイプの仕様の変遷をまとめてみました。
<Eタイプ各種>
*ブルックランズ・オークションで見かけたバーンファインド状態のEタイプ。
そう言えばDiscoveryチャンネルの番組に A Car Rebornというのがありました。
*レースレトロで見かけたレストア済モデル:ボデーからサブフレーム・エンジン・サスペンション・内装・電装品までピカピカ、部品は何でも入手可能とのこと。
*同じくレースレトロ会場入り口付近で見かけたV12coupe2+2。スポーツカーと言うよりは、重量級GTカーの雰囲気でした。
*ラリー・モンテカルロ・ヒストリーク出場車、この車で雪のチェルニ峠超えは大変だったでしょうね!
<E-Type, D-Type, C―Type>
*ウエスト・ミッドランドにあるソリハル工場のビジターセンターに飾られた歴代ジャガー・スポーツカー。予約しておけば工場見学も可能でした。
<考察>
直列6気筒3.8リッターエンジンなので「小さな」と言うのは無理がありますが、永遠の美ボデーとあわせ「高性能車」と言う定義にはぴったりの車ですね。
<本稿完>
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